キミのお金はどこに消えるのか

キミのお金はどこに消えるのか(井上純一・角川書店)というマンガが面白かったので紹介します。

経済について解説した初心者向けの入門マンガです。

作者の井上さんは有名な漫画家ですが経済の専門家ではありません。そんな井上さんが経済解説マンガを描いたのはきっかけがあったからです。

ある日、井上さんは「円安のせいで中国工場の送金が高くついてしまった」とつぶやきました。

このつぶやきに対して妻の月(ゆえ)さんが「減った分の私たちのお金は誰がとりましたか?」と返したやり取りが面白くて、これはマンガになると思ったんだそうです。

確かに読んでいて面白かったです。

政府の借金について解説しているところはとくに印象に残っています。

借金というと普通はネガティブなイメージがありますよね。でも政府の借金にはいいところもあって、むしろ経済には必要なものなんだということが書いてありました。

日本政府は借金を増やしても破綻しないし、むしろ借金をして公共事業などを行った方が景気が良くなって税収も増えるとのこと。

昔の話ですが、一部のメディアが政府の借金に関して国民の不安を煽るような偏った報道をしていたことがありました。そういったものに反論しているところもよかったです。すっきりしました。

このマンガは反緊縮の価値観で描かれているのですごく共感できました。私も反緊縮に賛成です。

日本はバブルが崩壊して景気が悪くなったあたりからずっとデフレ不況です。

儲かっている企業もあるんだろうけれど、庶民の給料はここ25年でぐっと下がったはずです。非正規社員が増えました。正社員の待遇も悪くなりました。格差も広がりました。

政府はデフレ対策を行っていますがまだまだ足りないと思います。

もっと積極的に公共事業や福祉などにお金を使って経済を回すようにしてほしい。お金を増やして健全なインフレを起こしてデフレを終わらせてほしいと思います。

最後にどうやってこのマンガを作ったのかという話を書いているのですが、面白い解説マンガと面白くない解説マンガの違いについて書いてあるところが印象に残っています。

面白い解説マンガはキャラクターが面白いとのこと。面白くない解説マンガは解説ばかりでキャラクターが描かれていないのだそうです。

井上さんは人気エッセイマンガ中国嫁日記の作者です。井上さん自身も妻の月さんも中国嫁日記のキャラクターです。

もともと人気があるマンガのキャラクターが解説しているから面白いという部分もあるのかもしれない。中国嫁日記が好きな人には合うんじゃないでしょうか。

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