とある飛空士への追憶を読んだ感想

とある飛空士への追憶という小説が面白かったので紹介します。

主人公のシャルルは戦闘機のパイロットです。

腕前は超一流です。

もう一人の主人公のファナは貴族のお嬢様で皇子様の婚約者、未来の皇妃様です。

超美人です。

この世界には海で隔てられた神聖レヴァーム皇国と帝政天ツ上という二つの大国があり、二人は天ツ上側にあるレヴァーム皇国の飛び地に住んでいます。

レヴァーム皇国と天ツ上は戦争をしており戦況はレヴァーム皇国側に不利です。飛び地の軍人たちはファナをレヴァーム皇国本土に逃がさなければなりません。

という状況から物語がはじまります。

でも軍事力で劣るので普通にファナを本土に送り届けることはできません。

そこでシャルルがファナを水上偵察機の後部座席に乗せて密かにレヴァーム皇国の安全な場所まで移動するというのがこの小説のあらすじです。

この小説を読んでいて一番すごいと思ったのは文章の読みやすさと表現力です。

街や海や空、朝と昼と夜、そのときの天候などの風景、キャラクターの動きや戦闘シーンなど、読んでいて自然とその光景がイメージできました。

キャラクターの心理描写や状況の説明なども違和感なくすっと頭に入ってきました。

空戦のシーンはすごくよかった。

敵が非常に強大なのに対してシャルルとファナは基本的には逃げることしかできません。戦力が違いすぎます。

二人は逃げて逃げて逃げまくります。

シャルルは超一流のパイロットだけど戦力の差はひっくり返せません。パワーではどうしたって勝てないわけです。

だから知恵や機転や根性などで戦います。そういうのがよかった。物語に引き込まれました。

この物語のもう一つのテーマは恋です。

シャルルとファナは二人で生活するうちに惹かれあっていきます。

でも身分が違います。シャルルは身分が低くファナは貴族です。しかもファナには婚約者がいます。

普通に考えて二人が結ばれることは難しい。でも二人は惹かれあっている。

という状況が発生します。

ネタバレになるから結末は言わないけどとてもいい終わり方でした。最後まで楽しめました。

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