今夜すべてのバーで

今夜すべてのバーで(中島らも・講談社)を読みました。

アル中の主人公が入院する話です。酒害について詳しく書いててアル中におすすめの小説です。

この小説はもともと家にあったもので若い頃に読んだことがあります。内容や感想は記憶に残ってないけど読んだということは覚えていました。

なんで内容を忘れてたんだろう。アル中になる前に酒害に関する知識を得てたんじゃないかもったいない。

とにかく家に今夜すべてのバーでがあることを思い出したんで探して読みました。

断酒した今もう一度読んでみるとあるある分かるわって思うところが何箇所もありました。

小説の中で、アル中になる人間は酒が好きな人間というより酒という薬を必要としている人間だというくだりがありました。

こういうの今ならすごく分かります。

私は酔っ払うのが好きでした。まずい酒でも酒がそれしかなければ酔うために飲んでました。

悪い飲み方です。そりゃアル中にもなるわ。

お酒に強すぎることは欠点だというくだりも印象に残りました。

体が弱ければ胃に穴が開いたりしてブレーキがかかる。体が強い人はブレーキがかからないから致命的な状態になるまで飲んでしまうという話でした。

私は体が強くなかったからブレーキがかかったくちです。ラッキーでした。

そばを食べに行った時に無意識にビールも頼んでしまうくだりは軽く動揺しながら読みました。そのパターンの再飲酒は私もやったことがあります。

今は飲食店には入らないようにしてるし入る時は先手を打って真っ先にソフトドリンクを注文するようにしています。

小説の後に中島らもさんと山田風太郎さんの対談が収録されています。

中島らもさんはこの対談の中で35歳の時に病院送りになった体験をもとに今夜すべてのバーでを書いたと語っています。

ほとんど実話だそうです。

そして今は医者に怒られながらがんがん酒を飲んでるとも語っています。

だめじゃん。心の中で突っ込みを入れました。

どんな人生だったんだろうと思ってWIKIを見たら享年52と書いてあってびっくりしました。

早い。もっと長生きしてるイメージがあったけど間違ってた。

アルコール依存症患者の平均寿命は50代前半という話を思い出しました。

でも最後までいろいろな活動をしてたみたいだからそこはよかったと感じました。ほっとしました。充実した人生だったんだろう。

断酒して変わったことはたまに小説を読むようになったことです。

昔はたまに読んでたけどお酒を飲んでるうちにまったく読まなくなっていました。

家には中島らもさんの小説はいっぱいあります。私が若い頃に買ったものと家族が買ったものと。また気が向いたら読んでみよう。